時間

「甘いですね成歩堂さん」オドロキくんは腕を組んで鼻を鳴らす。「オレは8年間から成歩堂さんに憧れてたんですよ?」負けません、と得意気に言う彼があんまり可愛らしくて。

口付けを落とすと、それだけでまるで着ているその服のように真っ赤に染まった。

「甘いね、オドロキくん」

この手でくるくると変わっていく表情が愛おしい。もうすぐ一年、君を想う時間は負けているとしても「時間だけじゃないってこと、教えてあげるよ」